VBOX Indoor Positioning System - Development Test

動作確認テスト

Racelogic 社では、VBOX のユーザーと協力して、屋外での使用に限られていたVBOX のソリューションを、屋内でも使用できるようにするソリューションを開発しました。 従来のVBOX 3i と同じ機器およびソフトウェアがそのまま利用できるように開発されているため、現在の試験をそのまま室内試験場に移すことが可能です。

屋外にビーコンを箇所設置して、走行軌跡・速度のデータを確認しました。



ビーコンは以下の青印の位置に8箇所設置しています。




非常に滑らかな走行軌跡が出力されており、精度の良さが期待されます。
速度も妥当そうな値が出力されていました。





位置精度テスト - VIPS と RTK-GPS の比較

一台の車両に、VISP と RTK-GPS を搭載して、走行軌跡の比較を行いました。
青色がVIPS、赤色がRTKです。








位置の精度は、ビーコンの設置精度により、大きく影響を受けます。 ビーコン位置は高い精度で設置されていませんが、このテストでは、少なくとも10cm以下の位置精度(全体の平均では5cm程度)を持っていることがデータから確認されました。





速度・ブレーキ停止距離 精度テスト - VIPS と GPS の比較

一台の車両に、VISP と GPS を搭載して、速度とブレーキ停止距離の比較を行いました。
青色がVIPS、赤色がRTKです。

* 画像をクリックすると拡大できます。



速度は、0.1km/h程度の精度が出ていることが確認されます。
しかし、IMU補正による影響で、VIPSの青の速度は、速度が0 km/h になった直後から値が徐々にずれてしまっていることがわかります。
しかし、停車中のずれは、ブレーキ試験には影響はないため、あまり重大な問題ではありません。

次の表は、ブレーキテストの結果です。
上(赤)がGPS で、下(青)が VIPS です。





ブレーキ停止距離(Distance)を比較すると、最大誤差は6cm です。
この結果から、ブレーキ試験にも十分に対応できることがわかります。